ASSW2015富山市にて開催される
北極科学サミット週間(ASSW)2015は、国際北極科学委員会(IASC)の主催、日本学術会議の共同主催で、平成27年4月23 日から30日の間、富山国際会議場(富山市)で世界26の国と地域から708名 の参加のもと開催され、大盛会のうちに終了しました。ASSWは毎年開催される北極科学に関する世界最大のイベントであり、日本での開催は初めてです。
前半の4日間IASCなどの諸委員会の会合が開かれ各分野での今後の研究課題や北極研究の推進に関する議論のみならず、北極における科学研究の社会への貢献のあり方や、重要性の高い研究課題を国際協力により推進する方策などの議論が活発に行われました。4月26日には公開講演会「富山に北極がやって来た!」が開催され、富山県のみならず近隣県から約500名の参加がありました。IASC委員長Susan Barr博士 , 地球物理学者の赤祖父俊一博士、写真家の石川直樹氏の講演の後、変化している北極と富山の雪や氷に関する専門家によるパネルディスカッションが行われました。
後半の4日間には、将来的な研究課題を検討する第3回国際北極研究計画会議(ICARPⅢ)と第4回国際北極研究シンポジウム(ISAR-4)が合同で開催されました。初日の開会式では、本会議の名誉総裁をお引受けいただいた高円宮久子妃殿下から北極研究への期待のお言葉を賜り、また安倍晋三総理大臣からのメッセージも披露されました。その後4日間にわたり、26 の科学セッションを通じて自然科学のみならず人文・社会科学の発表や議論が活発に行なわれました。 最後には共同声明が表明され、今後の国際的な北極研究の方向性が示されました。次のASSWは来年3月にアラスカ・フェアバンクスで予定されています。
ASSW2015組織委員会
北極科学サミット週間
北極科学サミット週間(Arctic Science Summit Week、ASSW)は、国際北極科学委員会(IASC)が中心となって毎年開催される北極研究に関する会議の集合体です。北極研究を進めている組織が集い、北極に関するあらゆる分野間の調整・協力や科学的成果について集中的に議論を行うことを目的としており、世界の北極研究者や関連機関の代表者にとって最も重要な会合の一つとして位置づけられています。1999年ノルウェーでの開催を皮切りにこれまで世界各国で16回開催され、2015年4月には日本で初めて富山市で開催されることになりました。
開催期間 2015年4月23日(木)-30日(木)
- 国際北極科学委員会関連会合
- 4月23日(木)-25日(土)
- 公開講演会
- 4月26日(日)
- 第3回国際北極科学計画会議(ICARPⅢ)
- 4月27日(月)-30日(木)
- 第4回国際北極研究シンポジウム(ISAR-4)
- 4月27日(月)-30日(木)
開催地
- メイン会場
- 富山国際会議場
- プレイベント会場(予定)
- 富山県立山カルデラ砂防博物館、富山国際会議場
- 平成27年9月9日(水)
- ISAR-4/ICARPⅢ ビデオページを公開しました。
- 平成27年7月24日(金)
- ASSW2015フォトギャラリーを作成しました。
- 平成27年7月24日(金)
- 科学シンポジウムISAR-4/ICARPⅢの各セッション報告を掲載しました。
- 平成27年7月23日(木)
- 科学シンポジウムISAR-4/ICARPⅢの開会式において賜った高円宮妃殿下のお言葉の全文を掲載しました。
- 平成27年3月9日(月)
- 会期中の現地アルバイトを募集しています。
- 平成26年11月14日(金)
- ASSW2015 おもてなしキャッチコピー募集中!!
ASSW2015 小学生北極科学アイディアコンテスト募集中! - 平成26年11月10日(月)
- Abstract Submission deadline extended to November 17, 2014.
- 平成26年11月6日(木)
- Information for the Conference Travel Grants for Early Career Scientists is open.
- 平成26年10月16日(木)
- ASSW 3rd Circular has been modified.
Call for abstracts for ISAR-4 / ICARP III Symposium will be closed soon. - 平成26年9月19日(金)
- 参加登録とアブストラクト募集を開始しました。
- 平成26年8月1日(金)
- Webサイトを公開しました。
- 平成26年5月30日(金)
- セカンドサーキュラーを公開しました。
- 主催
- 国際北極科学委員会
- 共同主催
- 日本学術会議
- 共催
- 国立極地研究所、北海道大学、海洋研究開発機構、北極環境研究コンソーシアム
- 後援
- 文部科学省、外務省、宇宙航空研究開発機構、東北大学、富山大学、筑波大学計算科学研究センター、東京大学大学院新領域創成科学研究科、富山県、富山県教育委員会、富山市、公益財団法人 立山カルデラ砂防博物館
- スポンサー
- 気候と雪氷圏計画(CliC)、カナディアン サイエンス パブリッシング